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お知らせ一覧 : 第24回国臨協東海北陸支部春季学術研修会 参加のお礼
投稿者 : matsuikazuki 投稿日時: 2016-06-13 20:54:10 (1496 ヒット)

第24回国臨協東海北陸支部春季学術研修会 参加のお礼


 6月4日の第24回春季学術研修会に多数ご参加頂き、ありがとうございました。

 今回は三重ブロックの担当で約100名の参加をいただき開催となり、新たに8名の方が仲間となられました。

 支部では昨年同様、学術的活動を中心に(1)研修会、(2)支部学会、(3)会報での情報提供、(4)HPによる勉強会情報を公開しています。本部とも連携し(1)臨床検査相談、(2)臨床検査の標準化、(3)サンプルSOP の作成、(4)臨床検査試薬共同入札への支援等を行なっています。

 4月の診療報酬改定では検体系では鼻腔咽頭拭い液採取料や国際標準検体管理加算が、細菌検査では細菌培養同定検査が、生理部門では脳波や超音波エラストグラフィーによる加算が、病理ではALK融合蛋白やセルブロック法など付加価値のある検査、人手のかかる検査を中心に加点、増点がなされたと思います。これらを見渡しますと、チーム医療に伴う検査への貢献、2025年問題に対応した医療改革、ゲノム解析に関わる臨床検査技術の発展等、医療は治療を中心とした医学から予防医学へと流れは進んでいます。臨床検査技師としてこの流れにのることは将来の職域の確保であり地位向上のための足がかりともなります。このためにも日々精進し、情報収集し、機器やシステムに使われるのではなく機器やシステムを使いこなせるスキルを身につけることが大切になってきます。

 今回の研修会では私、支部長の2年越しの希望でありました遺伝子鑑定について科警研の笠井健太郎先生を招聘し、ご講演頂きました。2月に科警研に見学させて頂きましたが機器によっては臨床検査室を思わせるラインナップと検査内容に臨床検査との共通性、必要性が明確となり本日の講演が有意義なものになるものと思いました。

 R-CPCにおきましては多忙な中、鈴鹿中央総合病院副院長 村田哲也 先生をお招きし、症例検討を行って頂きました。開催後のアンケートからもCPCの継続希望は多く、再計画出来そうです。臨床検査技師として避けては通れないデータの読みを部門ごとに時系列や限られた検査結果から推理し、診断までの考え方を学ぶことは臨床検査技師として根幹となることですし医師にSuggestionできるチャンスです。

 昨年と同様、医師会精度管理報告もRAを中心に分析頂き、報告して頂きました。今回は大きなエラーはありませんでしたが精度管理の維持、分析は臨床検査技師としての生命線でありますので継続して開催したいと思います。

 研修後は懇親会にて仲間との再開や新たな出会いを作り盛り上がって頂きました。国臨協東海北陸支部に仲間入りし、臨床検査技師としてのスタートがよきものとなったことと思います。今後は支部活動にも協力頂き、一人前の技師となれるよう頑張って頂きたいです。同期の仲間のこの出会いを大切にし、この先、切磋琢磨しながら互いによきライバルであり相談者となって下さい。

 最後にこの会を開催するにあたり、昨年よりご準備頂きました三重ブロックの皆様に厚く御礼申し上げます。

平成28年6月14日
支部長  矢田 啓二


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