支部長就任挨拶
国臨協東海北陸支部長 大森 健彦
向夏の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は国臨協東海北陸支部の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
平成29年6月3日、国臨協東海北陸支部定期総会が開催され、会員の皆様から信任をいただき東海北陸支部長を仰せつかりました。微力とは思いますが、会員の皆様とともに国臨協が発展しますよう努めてまいります。
また、支部活動計画にもとづき、役員一同、事業実現へ向けて
努めるとともに、幅広い視点から多くの情報を収集し、会員の皆様に提供、共有したいと考えております。
さて、歴史を紐解くと国立病院・療養所の時代から国立病院機構としての現在に至るまで、その使命として政策医療を担い、また多くの研究を重ねてまいりました。遡ること明治から昭和初期には結核が不治の病として感染拡大する中、戦後、国立療養所が結核の根絶を目指して治療に取り組み、多くの命を繋ぐための役割を果たしてきました。その他、厚生労働省は筋ジスなどの精神・神経疾患、心筋梗塞や脳梗塞などを主体とする循環器病、がん治療、生活習慣病のメタボリックシンドローム、エイズ、アルツハイマー病などの認知症、少子高齢化に伴う在宅医療、ゲノム医療と多岐にわたり政策医療を進めています。
臨床検査技師はそれぞれの時代に即した形で進化を遂げています。現在の遺伝子治療についても遺伝子に関する知識、専門性を持ち、遺伝学的検査の精度を確保できる人材として活躍できると信じています。そのためには、新しい知識を吸収し、皆さんも進化して下さい。
国立病院臨床検査技師協会(以下、国臨協)の歴史は古く、昭和20年に国立病院・療養所が開設された6年後に日本衛生検査技師協会として誕生しました。その後、2度の名称変更を経て、平成13年に「国立病院臨床検査技師協会」と改称して現在に至っており、その中で東海北陸支部は昭和37年に結成され、55年の歴史を刻んでいます。
国臨協は本部とともに北海道、東北、関信、東海北陸、近畿、中国四国、九州の7支部、会員数約1,900人で組織され、各支部は独立性を保ちながらも本部、支部間で連携し活動しています。
東海北陸支部は事務局、学術部、広報部、情報法規部、組織調査部で構成されていますが、横断的に相互扶助し合いチームとしての活動を展開しています。また、ルーチンアドバイザーは各検査部門の専門性を活かした活動に特化しており、その他、会報を発刊、ホームページは適宜更新しておりますので、是非ご覧になってください。
今年度の学術テーマは、医療体制が大きく変化する中で臨床検査技師が携わる可能性のある認知症について、医療従事者としての理解力を深めることを目的としてシリーズ化して会報に掲載いたします。
国臨協主催の支部研修会、支部学会は東海北陸21施設の会員が集い、仲間意識を高め、情報交換、学術的討論、資格取得の情報共有等を活発に行える成長と憩いの場でもあり、会に参加した人との出会いは財産となるでしょう。そのためにも会員の方々が興味を持っていただける充実した内容を企画してまいります。
最後に、この支部活動を支えているのは会員の皆様です。是非、会員の皆様には支部活動へ積極的に参加して頂きたいと考えています。今後とも多くの皆様にご支援、ご協力を賜り、臨床検査専門職、技師長協議会と連携し、支部の活性化と有意義な活動に努めてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
- 令和5年 支部長挨拶 (2023-01-06 00:00:00)
- 令和4年 支部長挨拶 (2022-01-05 16:29:04)
- 令和2年 支部長挨拶 (2020-01-10 17:26:36)
- 支部長就任挨拶 (2017-08-02 14:20:22)
- 支部長挨拶 (2016-04-01 07:22:21)