NHMT.jp国立病院臨床検査技師協会東海北陸支部

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支部長挨拶 : 令和2年 支部長挨拶
投稿者 : fujimoto 投稿日時: 2020-01-10 17:26:36 (954 ヒット)

 

新年のあいさつ

国立病院臨床検査技師協会東海北陸支部

支部長 中島 美由紀

新年、あけましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。第73回国立病院総合医学会が名古屋国際会議場で開催され、開催前日には検査関連会議と部科長会との合同懇親会、そして会期中は口演9題、ポスターセッション60演題の登録をいただき、臨床検査部門シンポジウムでは人材育成プログラムについて行われました。
 


 
各演者の発表を拝見し、施設ならではの運用、取り組み、学術的活動は参加者の皆さんに良い情報共有の場となりました。総合医学会ならではの温かみのある発表の場となっており今後も継続して開催されることを望みます。
臨床検査部門のシンポジウムでは名古屋医療センターの矢田技師長を座長に、長良医療センターの大森技師長にオーガナイザーを依頼し、練りに練った臨床検査部門シンポジウムが行われました。「人材育成」となかなか答えの見つけられない大きなテーマでしたが、様々な角度からの知見・提案があげられ幕を閉じました。
 
臨床検査部門シンポジウムの打ち合わせに出席しご意見を拝聴しておりましたが、その中に渡邊本部専門職がおっしゃっていた「難病の患者さんに患者会があるように、仕事と子育の両立で悩んでいるお母さん方はその仲間同士で悩みを共有する事は大切です。」の言葉が忘れられません。理解し合えるというのはとても大切なこと、お互いを応援し安心し、頑張る気持ちになる!のだと理解しました。それは人と人とのコミュニケーションであり、素直な気持ちで対応できる人としての温かみ・人間性であり、自分が苦労したときに支えていただいた経験から生まれるものもありましょう。国立病院機構の検査技師2000人が140の施設を越えて、支え合えば絶大なチーム力となるのだと思います。
 
さて、支部の活動として年3回の会報を発行していますが、昨年度から手掛けていた会報100号記念号が部分的にカラー印刷を入れてページ数を増して出来上がりました。多くの先輩、歴代専門職、理事、会員、広告掲載会社の皆様のご支援の賜物であり、昭和62年から読み直した98冊は、先人たちの型通りではない素直で自由な意見、学術的内容、国臨協の活動が盛り込まれておりました。
春季学術研修会では「病棟検査業務に向けた検査技師の役割」と題して学術講演とグループワークを行い、恒例となった新人達が活発に意見を述べる姿がみられました。臨床検査技師の職域を考え、今後入職される方々への一考となれば幸いです。秋の支部学会では「共用基準範囲について」「本当に役立つExcelスキル」「医療法一部改正の悩み解消!Q&A」等の講演と5題の演題発表を行いました。現状の医療を支える臨床検査部門にとって有意義な研修会となりました。
 
今年の秋には浜松で支部学会を行う予定で、天竜病院の皆さんが中心となって研修会場の選定や意見交換会のお店選びを行っています。ぜひ、いつもと少し違う支部学会にお越しください。

 

最後になりますが、会員の皆様にとって良い年になりますようお祈り申し上げます。